地魚料理「松輪」 エナ・ビレッジ神奈川県・三浦半島・松輪漁港 海鮮・和食

金曜日の夜遅く、うちの相方が突然「明日おいしいものを食べに行く!調べろ!!」と騒ぎ出した。
・・・どこに?
「ドライブも兼ねてどっかに!!」
・・・おいしいものって言ってもいろいろあるけど・・・
「感動するくらい、おいしいものだ~!」
と、無茶苦茶を言う。
せめて、肉とか魚とか、和食とか洋食とか、絞ってくれ~。
とりあえず、ドライブって言っているので、海か山。うーん。と唸っていたら、やっとリクエストが来た。
「じゃあ、海で三浦。そして夜は葉山牛」
F1000023.JPG三浦だったら、三崎でマグロが定番ですが、マグロはどんなにおいしくても感動はしないだろうなあ。しかも、三崎って駐車場が意外に少なくて不便だし。
で、いろいろ調べていたら、松輪のさばが釣れ始まっているとのこと。
脂が乗る時期には少し早いですが、松輪のさば&あじはなかなか魅力的。なので以前から行きたかった恵那湾「エナヴィレッジ(エナビレッジ?)」の2Fにある「地魚料理 松輪」に決定。
お昼より少し早めにつくつもりで出発したのに、運転手が、ナビと私の案内をいきなり無視して小田原へ向かって逆走。もしもし~?どこ行くの~?10分くらいして、やっと間違いに気がついたらしく
「あ、沼津と勘違いしてた・・・」
って、どんな勘違いですか!!
三浦半島って言ったし、横横道路使って行くんで良いんだよねって・・・散々確認したのに・・・。
「お前のナビって確立半々だから信用できなかった」
だそうです・・・。初めての道ならともかく・・・標識まで確認して案内してたのに・・・・。ドンだけ信用してないんだか。
まあ、そんなすったもんだもありましたが、なんとか12時にお店に到着。
土曜だからこんでいるかな?と思いましたが、意外や普通に座れました。


F1000024.JPGご飯物は¥1850~。お勧めのセットは、¥2500。
今日のテーマは松輪の鯖と鯵でしたので、私は「しめ鯖とあぶり鯖のお刺身セット」を、相方は「あぶりたてトロ鯖のお刺身セット」をオーダーしました。
先付けは、ツナサラダとゴマ豆腐。つづいて、刺身・ご飯・味噌汁・おしんこが登場。
F1000026.JPG「あぶりたてトロ鯖」は鯖半身がド~ンと出てきました。身が分厚く、腹身はかなり脂が乗っています。
私のセットについていた「あぶり鯖」とは、元の鯖の大きさが段違いですね。
かつおのたたきのように表面だけあぶってあって中は生、表面の脂が少しとけ、皮目がパリッと仕上がっています。氷で締めてはいないので、ほんのり温かいですが、脂は流出しておらずジューシー(一切れもらいました)。
F1000025.JPGもちろん、私の頼んだセットの鯖もそこそこ脂が霜降っているのですが、「あぶりたてトロ鯖」より身が小さくさっぱりしていました。しめ鯖は、酢加減がちょうど良くて、かなり生に近い状態。おいしかった。
他の刺身は、今の時期に松輪沖で取れるという天然のイナダと、ゆでた地だこ。
鯵はのっていなかったです。別オーダーであったのは見ていて、もしかしたらセットに入ってくるかなあと思ったのですが・・・残念。
しかし、この地だこが・・・実は今回一番の感動。箸でほぐすと蟹の身のように繊維がほどける柔らかさ。・・・蛸の身がほぐれるってイメージ湧きます?店員さんに聞いたところ、「普通に20分くらいゆでているだけですよ」って言っていましたけど・・・そんな半端な柔らかさではない!!
しかもこの蛸、噛み応えも充分あって、噛めば噛むほどジワジワと旨みと甘みが出てきます。飲み込んだあとも口の中にたこの旨みが残っていて、この残味でもう一口ご飯食べられますね。
イナダはプリプリとしていました。天然の新鮮なさっぱりしたイナダです。
また、本わさびを摩り下ろしたものが供されていて、香りがよく辛味だけではない旨みと雑味がありました。
脂もさっぱりするし、魚の味が引き立ちますね。
お味噌汁は、出汁を鯖ぶしでとっているのかなあ。さば缶のような甘みと鯖の血合い独特香りがあって好き嫌いが分かれそう。具も鯖でした。
デザートは今が旬の「三浦のすいか」が提供されてきました。私が食べたのは皮のふちの白いとこギリギリの部分だったらしく瑞々しかったけど甘みは熊本のハウス物に負けてました。
ランチとしては若干高めですが、刺身の量は一人分以上ありましたし、さすがは漁港とうなるほど魚の質が良かったです。小鉢もついていて価格以上の満足度がありました。
HPで営業時間11:00~16:00となっていましたが、店内で配布していたリーフレットは11:00~15:00となっていました。実際、15:00にはお店の垂れ幕を片付けてはじめ、ちょうどその頃来たカップルが、がっかりしながら帰っていく姿を見ました。
また、釣りの遊魚船がでる港で、午前船が12時すぎると帰ってきます。大漁のとき釣り客は早々に帰りますけど、釣果が貧弱な人はこちらのお店で、ご飯を食べてから帰る姿も見受けますので、休日、時間によって混んでいるかもしれないですね。